私は植物を育てるのが大好きで、家の中でもいくつかの植物を育てています。
お部屋に植物があると癒されるし、育っていく姿を見るのは楽しいですよね。
お店で素敵な植物たちをみていると、ついお家に連れて帰ってしまいます。
でも育て始めたばかりのころは失敗つづき。大事にお世話をしているはずなのに、なぜか枯れてしまうのです。
当時は理由がわからずに、「私は植物を育てるのは、向いていないのかな。」と落ち込んでいました。
それでも諦めず調べていくうちに、水やりの仕方が間違っていたことがわかりました。
水やりの仕方のどこが間違っていたのか
「植物には水が必要である」これって小学生でも知っていることですよね。
植物のお世話といえば、まっさきに「水やり」を思いうかべるのではないでしょうか。
植物は根から養分を吸収したり、葉っぱで栄養を作るのに水が必要です。学校でもそう教わった記憶があります。
ですから植物が枯れたり弱ったりする原因は、「水が不足しているから」というイメージがありました。
実際に植物を育てる前に、育て方を調べます。水やりについては、本などではよく「土の表面が乾いたら」と書いてあることが多いかと思います。
私は「土の表面」を「見えている表面の土」のことだと理解して、そこが乾いているのを確認してから、水やりをしていました。
すると最初のうちは生き生きとしていた植物が、そのうちなんだか元気がなくなってくるのです。
私は「元気がないのはきっと、お水が足りていないからだよね。」と思い、さらに水をあげていました。
自分ではこれで元気になってくれると思っているのに、なぜかますます弱っていきます。
そして気がつけば枯れてしまっているのです。
今なら理由はわかるのですが、あきらかに水やりのし過ぎなのです。
「見えているの表面の土」ではなく、「全部の土」が乾いてからが正しかったのです。
「土の表面」の意味を、完全に誤解していました。
見えている表面の土だけをみていると、当然水やりの回数は増えてしまいます。
頻繁に水やりをしていると、土はいつも濡れていることになります。
そうすると植物の根もずっと濡れたままの状態が続きます。
土が濡れたままだと植物の根は呼吸ができなくなって、そのうち根が腐ってしまうそうです(この状態のことを「根腐れ」といいます)。
腐ってしまった根からは、酸素も養分も吸収することができなくなり、弱ってしまいます。
そして最後には枯れてしまうのです。
自分では大事にお世話をしているつもりでしたが、植物を苦しめていたのです!!
正しい水のあげ方は
ではいつ水やりをしたら良いのでしょうか?
水やりのタイミングは土全体が完全に乾燥してからになります。
「土が乾燥する→たっぷり水やりをする」このメリハリをつけることだ大事なのだそうです。
では土が乾燥しているか確認し、正しく水やりをするには、どうしたらよいのでしょうか?
その方法は、次の手順になります。
- 葉の様子を観察する
- 土の中まで乾燥しているか確認する
- 鉢の重さで確認する
- 乾燥していたらたっぷり水やりをする
1.葉の様子を観察する
植物は水が不足してくると、葉がしんなりして張りがなくなってきます。
これがひとつの目安になります。
ふだんから葉の様子をよく観察してあげましょう。
2.土の中まで乾燥しているか確認する
土の中は見ただけではわからないので、私は割り箸などを使って確認しています。
割り箸を土に刺してから(根をいためないように気をつけながら)抜いてみます。
土がまだ乾燥していなければ割り箸に土が付いてくるので、この方法で確認することができます。
土がついていなければ、乾燥しています。
3.鉢の重さで確認する
水やり直後は、土が水分を含んで重くなっていますが、乾燥するにつれて軽くなっていきます。
鉢を持ち上げてみて、「軽くなったな」と感じたら、水やりのタイミングです。
4.乾燥していたらたっぷり水やりする
土が乾燥しているのを確認できたら、さっそく水やりをしましょう。
ポイントは鉢の底から水が出てくるまで、たっぷりあげること。
こうすることで、土の中の酸素が入れかわるのだそうです。植物の根にとって、よい環境になるのですね。
どれくらいの間隔で水やりをするのかは、季節や置き場所によってもちがいますが、思っているよりも少ない頻度でだいじょうぶです。
つい心配になってお水をあげたくなりますが、ここはあげたい気持ちをグッと我慢です。
正しい水やりで植物を元気に育てよう
植物が枯れる原因のひとつは、間違った水やりです。
簡単そうに思えて意外とむずかしい水やりですが、コツがわかってくると上手くできるようになりますよ。
水やりのタイミングは、土全体が乾燥してから。
タイミングを知るために、葉や土の様子をよく観察してみるのが大事でした。
上手にお世話して、植物のある暮らしを楽しみましょう。
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