不要な物を捨てると、「生活の質が上がる」「心が穏やかでいられる」「運気が良くなる」のだそうです。
そんな効果を期待したわけではないのですが、何年か前に、「不要な物を捨てる」ことにチャレンジしたことがありました。
ごちゃごちゃと、収納スペースをふさいでいる不要な物を処分して、家の中をスッキリさせたかったからです。
でもそう上手くはいきませんでした。不要なものは捨てたはずなのに、いつのまにか物が増えているのです。
はりきって片付けを始めてみたものの、あっさり挫折してしまったのでした。
そうなるとやる気を無くしてしまい、しばらく片付けとは無縁の日々を過ごしていました。
ところが最近になって、自分がもう還暦に近い年齢になっていることに気づいたのです。
不要な物を処分していくには、それなりに体力が必要です。
まだ体力が残っている今のうちにやっておかないと、後悔すると思いました。
老後になってからまで、不要なものに囲まれて暮らすのはイヤですからね。
なので今回は必ず成功させるために、上手くいかなかった原因と、その対策を考えてみました。
不要なものが捨てられなかった原因
わたしが不要な物を捨てようとしても、うまくいかなかったのは
- まだ使えるから捨てられない
- いつか使うかもしれないから捨てられない
- よく考えずに物を買ってしまう
- 物への執着心を手放せない
これらの原因があったからだと思います。
1.まだ使えるから捨てられない
まだ使えるものを捨てるのって、なんだか罪悪感を感じませんか?
それに大事なお金を使って、手に入れた物です。捨ててしまったら、お金が無駄になってしまいます。
でもそれって、必要ないから使ってないんですよね。持っていても、使わなければ意味がないのに。
それこそが無駄なことですよね。
2.いつか使うかもしれないから捨てられない
「いつかやろう」と思ってそろえた趣味の道具や本。「いつか着よう」と思って買った洋服など。
「いつか」のための物、たくさんありますよね。
自分の思いがあって手に入れたのです。捨てるなんてできません。捨ててしまったら、手に入れた時の自分の思いを、否定することになってしまいます。
でもその「いつか」って、いつのことでしょう?
今年中?来年?それとも、もっと先のこと?
多分その「いつか」は、永遠に来ないのではないでしょうか。
本当に必要なものだったら、すでにその「いつか」は来ているはずです。
3.よく考えずに物を買ってしまう
今の世の中は「便利そうなもの」「素敵に見えるもの」「価値があると思えるもの」にあふれています。つい「欲しい」となりますよね。
だからそれらを手に入れることで、「自分の暮らしがもっと良くなるんじゃないか」。そう考えてしまうのも、仕方のないことだと思います。
でもそれが自分にとって本当に必要な物なのか、よく考えているでしょうか。
自分の暮らしの中で、実際に使っている様子がイメージできるか?
誰かが持っているから、自分も欲しいだけではないのか?
本当に心から欲しいと思うか?
こんな疑問を自分の心に向けて、真剣に問いかけてこなかったと思います。
だから手に入れただけで満足して、持っていることすら忘れてしまうのです。
4.物への執着心を手放せない
思い出の品や、お気に入りの物。これらは自分にとって大事なものですよね。無理に捨てる必要はないと思います。
でもとくに気に入っているわけではない物。別に捨ててもいいはずです。
なのに捨てることができないのは、どうしてなんでしょう?
人間は自分が持っている物に対して、実際以上に価値を感じるのだそうです。
ようは、その物に執着してしまうのです。
だから手放すことに、どうしても抵抗を感じてしまいます。
捨てられない理由のなかで、この「物への執着心」こそが、根本的な原因だと思います。
執着しなければ、捨てることはできるはずです。
不要な物を捨てるための対策
では、どうすれば不要なものを捨てることができるのでしょうか。
それには下記の方法があります。
- 自分の価値観をはっきりさせる
- 本当に必要か自分に問いかける
- 捨てることへの罪悪感をへらす
- 物への執着心を手放す
一つひとつみていきましょう。
1.自分の価値観をはっきりさせる
まず自分はどんな暮らしがしたいのか。自分の軸となる、価値観をはっきりさせる必要があります。それがないと、今ある物が必要か、そうでないのか、判断することができません。
これは家族がいる場合、自分ひとりの価値観で決めるのではなく、家族で相談した方がよいでしょう。自分一人で決めてしまったら、家族から不満が出てしまう可能性があります。
価値観をはっきりさせるのは、とても大事なことです。
軸になる価値観が定まっていないと、また失敗してしまいます。
2.本当に必要か自分に問いかける
これは価値観に通じることでもあります。
私たちは、ずっと生きていることはできないですよね。だから私たちが持っている時間には限りがあります。
全部のものに手を出している時間はありません。何かをあきらめなければいけないのです。
だから一つひとつの物と向き合って、本当に必要なものなのか、自分に問いかけてみましょう。
そうすれば不要なものは、捨てることができるはずです。
3.捨てることへの罪悪感を減らす
まだ使えるからと、捨てられない物。残しておいたからといって、間違ってしまった過去が変わるわけではないですよね。これからは同じ間違いはしないと心に誓って、処分してしまいましょう。
ただ捨てるだけではなく、使える物ならメルカリなどで売ってみるのはどうでしょうか?お金にもなりますし、罪悪感を減らせるのではないかと思います。
4.物への執着心を手放す
これは、なかなか難しいことだと思います。「持っているものを手放したくない」のは、人間の感情として自然だからです。
ただ執着している心は、自由がないですよね。執着した物にとらわれているとも言えます。
どう考えても、その状態は苦しそうです。幸せな未来には、つながらないように思います。
自分の心は今どんな状態ですか?物にとらわれて、自由を失っていませんか?
どんなに大切なものでも、いつかは必ずお別れする時がやってきます。
執着したって、仕方ないのです。
自分の心を自由にし、幸せな未来のために、執着心は手放していきましょう。
まとめ
「不要な物を捨てられない」ための対策は
- 自分の価値観をはっきりさせる
- 本当に必要か自分に問いかける
- 捨てることへの罪悪感を減らす
- 物への執着心を手放す
でした。
今度こそ不要な物を処分して、スッキリしたわが家を手に入れるために、これらのことを実践していくつもりです。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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